大阪のオバチャンを
日常はつまらない。
でも、大阪のとある商店街で買い物をするのがちょっとした楽しみだ。
その商店街はチェーン店が少なく、生活に密着している。
八百屋のオバチャンはショートヘアーの金髪で襟足周りが黒い髪型で、派手なナイキのスニーカーを履いている。
「まいどぉ!」の一言で元気を分けてくれる。
大阪のオバチャンはカッコよくて元気だ。
通りすがりのオバチャンは白髪で少し腰が曲がって、ふくよかでおおらかな雰囲気だが、口を開けると濃厚な大阪のオバチャンだ。
日の当たるベンチで団子を食べてかは私に「そんなところで、団子食べてたら美味しいやろーな。今日は雨降る言うてたのに降らへんな。これから降るのかはわからんけどな。」
大阪ならではの知らんけど構文を存分に使いつつ、ナチュラルに話しかけられた。
あれぐらい自然に話しかけられると、警戒心を全く抱かない。
しかも、どうでも良い日常会話なのに、気持ちが良い。
大阪のオバチャンは喋りのプロだ。